[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「「天皇賞・春」のV候補は3頭のみ」

5月3日のWIN5は、対象レース全てがオープンクラスのレースです。

WIN(5)は天皇賞・春。単勝1番人気の支持に応えて優勝を果たしたのは06年のディープインパクトが最後ですし、近年は波乱の決着が目立っています。

09年以降の傾向を見ると、JRA、かつ3000メートル以上、かつ前年以前の菊花賞と天皇賞・春を除くレースで連対経験のある馬は〈0 0 1 37〉。阪神大賞典など、3000メートル以上、かつG1以外のレースで好走してきた馬は人気を裏切りがちでした。

また、近年は前走好走馬が優勢。さらに、前走がJRAのレース、かつ前走の4角を8番手以下で通過した馬も〈0 2 2 30〉と勝ち切れていません。

特別登録を行った馬のうち、これらの傾向に一つも引っ掛からないのはアドマイヤデウス、ウインバリアシオン、ラストインパクトの3頭だけ。キズナやゴールドシップよりもこちらを重視すべきでしょう。

5月10日のWIN5も、対象5レースのうち4レースが重賞かオープン特別です。WIN(5)はNHKマイルC。10年以降は中山か阪神の重賞で4着以内となった経験のない馬が〈0 1 1 36〉と苦戦しています。東京芝1600メートルのレースですが、東京や京都にしか実績のない馬は過信禁物です。また、前走の4角を8番手以下で通過した馬は〈0 2 1 40〉と低調な成績に終わっていました。

傾向を考えても、レッツゴードンキがエントリーしてきたら最有力候補と見るべきでしょう。

一方、牡馬勢でこれらの傾向に合うのはナイトフォックス、ヤングマンパワーあたり。桜花賞馬不在なら高配当決着になるかもしれません。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや）「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「ウルトラ回収率2015－2016」（ガイドワークス）が好評発売中。