[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「有馬と相性のいいボールドルーラー」

過去5年の有馬記念を6人気以下の人気薄で馬券になった馬は4頭。このうち3頭（トゥザワールド、トゥザグローリー、エイシンフラッシュ）は父がキングマンボ系。

今年の出走予定馬で父か母父がキングマンボ系の馬はヒットザターゲット、マリアライト、ラブリーデイ、リアファル。

リアファルは母父がキングマンボ系。母系は長距離得意の一族で2500メートルは歓迎。前走は芝のレースで初めての逃げない競馬。マークされる1人気。キツい競馬を経験した上積みも大きいでしょう。ただし、3人気前後になる可能性が高く、馬券の妙味はなさそうですが。

ヒットザターゲットは自身の能力を出すためにも、当コースの特徴からも内枠が絶対条件。6番ゲートより内を引けたら、押さえる程度の評価です。

今年は、キングマンボ同様、有馬記念で相性のいいボールドルーラーの血が馬券ではポイントになりそうです。

07年の有馬記念を単勝52倍の大穴で優勝したマツリダゴッホは、母父ボールドルーラー系。06年の有馬記念を6人気で2着したポップロックは、ボールドルーラーのクロスを持っていた馬。08年、09年と2年連続で10人気以下の人気薄で馬券になったエアシェイディもボールドルーラー系を母系に持つ馬。有馬で2回馬券になったタップダンスシチーも母系にボールドルーラーの血を持つ馬。

今年の出走予定馬でボールドルーラーの血を持つ馬はキタサンブラック、サウンズオブアース、サトノノブレス、ルージュバック。

サウンズオブアースの父はネオユニヴァース。自身も中山芝G1皐月賞を優勝。産駒のヴィクトワールピサも皐月賞、そして有馬記念も優勝した馬。ジャパンカップよりも人気が下がるようだと（JCは5人気）馬券的魅力もグッと増すのですが。

ルージュバックの母はジンジャーパンチ。有馬記念に相性のいいボールドルーラーの血を持つ馬で、自身はアメリカのG1を6勝。アメリカ競馬は中山と同じように直線の短いコースで行われるスピードの持続力比べが主流。だからアメリカで主流系統のボールドルーラーを持つ馬が走るのでしょう。父も有馬記念勝ち馬。小回りは走ったことがないですが、今まで以上に走る可能性も秘めた血統構成の馬です。

◆プロフィール 亀谷敬正（かめたに・たかまさ）テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「重賞ビーム2015」(KADOKAWA／エンターブレイン)が好評発売中。