貧困女子たちが最後にすがった「肉欲奉仕労働」の哀歌を訊け! vol.2 「学用品購入のために援交へ」

貧困女子たちが最後にすがった「肉欲奉仕労働」の哀歌を訊け! vol.2 「学用品購入のために援交へ」

2016/06/15

貧困女子たちが最後にすがった「肉欲奉仕労働」の哀歌を訊け! vol.2 「学用品購入のために援交へ」

自分の体を使って、専門学校の学費を稼いでいるのは、今年20歳になる美奈子さん=仮名=だ。両親の離婚が原因で母子家庭で育った美奈子さんは、現在、妹と母の3人で埼玉県内にある6畳+4畳半の古びたアパートで暮らしている。

母親は一度再婚したが、まもなく再婚相手の新しい父親が蒸発。それから一家の収入源は母のパートの給料だけとなり、厳しい暮らしを強いられていた。

家にお金がなかった美奈子さんは、上履きなど学用品購入のため、中学生でアルバイトを始める。最初の頃は普通のバイトをしていたが、よりお金のかかる高校生となって「ガールズバー」で働き始めた。そして友達から「援交」に誘われる。

その〝バイト〟により、美奈子さんは簡単にお金を稼ぐことができた。一瞬でも貧しい生活を忘れられることも、売春に走った理由だ。かわいいルックスと、グラマラスな体つきで、援交では中年男性のリピーターがあとを絶たず、電車に乗れば痴漢にあう毎日。美奈子さんは、熟知した「自分の武器」で稼ごうと決意する。

そして高校卒業後、ソープランドで本格的に働き始めたという。

「通っているのは美容師の専門学校です。やっぱり、手に職をつけないと食べていけないので。ウリ(売春)とかやってたから、エロい雰囲気が出たのかな。でも私、セックスは全然好きじゃないんです。完全に生活のためにやってる。どっちかというと男は嫌いです」

最近、これまで見られなかった実の母親の「毒親」な部分も見え隠れし始めたという。

「お母さんは40代前半かな。私が自分で学費を稼ぎだしたのを見て、突然自分も本番風俗で働きだしたんです。そしたら、むちゃくちゃ金遣いの荒い人になっちゃった」

妹が高校を卒業したら2人で実家を出て暮らすつもりだ、と語る美奈子さん。インタビュー終了後、その日の実現を目指し、さっそうと出勤していったのだった。