[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「リスグラシューが能力全開」

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「リスグラシューが能力全開」

2016/12/08

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「リスグラシューが能力全開」

史上最高レベルと言われたのが現3歳世代の牡馬陣。サトノダイヤモンド、マカヒキ、ディーマジェスティ‥‥。確かに、今年のクラシックはハイレベルの激戦を大いに楽しむことができた。

しかし、間を開けずに、今年は2歳世代の牝馬が史上最高の豊作という評判がガンガン聞こえてきているのはどうなのか。まるで「今まで経験したことのない激しい雨が降るでしょう」という、特別警報が毎月のように出された時のような雰囲気。まずはマユにツバをつけてから、先入観を持たずに冷静に分析に入らなければいけないだろう。

阪神ジュベナイルフィリーズは、勝った馬が自動的に2歳牝馬の代表馬に選出されるレース。しかし、今年だけは事情が違っている。新馬戦とファンタジーSを連勝したミスエルテが、ここの登録を見送り、牡馬相手の朝日杯フューチュリティSに進むというのだ。

ミスエルテが勝てば、必然的に2歳牝馬のGⅠ馬が2頭出るわけで、選出は混沌とするだろうし、2歳牡馬の代表馬争いはそれとは別の意味で混沌としてしまうに違いない。起こってほしいような、ほしくないような、ヘンな気持ち。これも牝馬が強いというムードが作り出している現象だ。

史上最高かどうかはこれからわかることだが、好素材がそろっていることだけは間違いない。その中で、現時点での魅力ならリスグラシューと思う。アルテミスSを勝った時の鞍上は武豊騎手だが、今週は香港遠征で不在。その代打が戸崎騎手なら、間違いなく能力を引き出してくれるに違いない。

ソウルスターリングは、世界中で走りまくっているフランケル産駒。前述のミスエルテも同じ父を持っているわけだが、ともにかなり将来性を感じさせる大器だ。ルメールが3戦続けて騎乗するというのも価値の高いところで、当然勝ち負けのレベル。

ジューヌエコールは、器用なレースぶりで3連勝。もまれた時にどうかの不安はあるものの、完成度の高さは最上位クラスだ。

短距離馬と見られて人気急落のレーヌミノルだが、府中の1400メートルで崩れなかったのだから見限るのは早計ではないか。馬券的な魅力アリ。

他にも、ヴゼットジョリー、ディーパワンサ、サトノアリシア、ショーウェイ、シグルーンなど、伏兵も多士済々だ。