「親公認AV女優」はなぜ売れるのか!? ツイート 2017/01/24 AV女優といえば、今や「セクシー女優」の別名でお茶の間に登場。ヘタなグラドルより一般的知名度も人気も高いケースが増えている。当然、親のほとんどは娘の仕事を知っている、いわゆる「親公認AV女優」であり、それこそが売れる理由だというが‥‥。 その現状を裏付けるかのように出版され、話題になっているのが、人気AV女優10人がみずからの仕事を親に打ち明けるという葛藤を克明に描いたノンフィクション「うちの娘はAV女優です」(幻冬舎)。著者のアケミン氏は03年から09年までの6年間、AVメーカー「DEEP’S」と「アイデアポケット」に広報として勤務したあと、フリーライターに転身。現在はスポーツ新聞のコラムや、男性誌のAVレビューなどを執筆中だ。そんなアケミン氏が毎月、多数のAV女優をインタビューしている中で、彼女たちの〝微妙な変化〟に気づいたのは、ここ数年のことだという。 「記事にはしないようなプライベートな話も出る中で、『来週、お母さんと温泉に行くんですよ』みたいな親子の交流の話題がちょくちょく出てきます。『ご両親は仕事のこと知ってるの?』と聞くと『はい。応援してくれてます』と答える子も多くなっている。これは私がメーカー広報だった時代にはありえない現象なんです。『親バレ』は『彼氏バレ』よりも深刻で、女優がある日突然いなくなる、『飛んだ』と呼ばれる状況になる一番の原因でした。親にしても、ある人気女優の父親などは、所属事務所に日本刀を持って乗り込んできたりとか。でも今は、バレても続けている子が増えている。この事実がおもしろくて、ありのままに伝えたいなと思って、まずウェブで連載を始めました」 「うちの娘は─」に登場する10人の中で実名を出しているのは4人だが、あとの6人も、ファンが読めばすぐにピンとくる売れっ子女優ばかりだ。 「最初から親に相談してAV女優になる子はまずいません。最も多いのは、作品を発売してからバレてしまうパターン。元カレがDVDを実家に持ってきたとか、親戚や兄弟がネットで情報を見てしまったとか、理由はさまざまです。そこで彼女たちは初めて、AV女優であることを親に知られて悩むんです」 「親バレ」しやすいもう一つの理由に、パブリシティの問題がある。彼女たちは基本的に、メディアへの露出制限がない「パブリシティ全開」と呼ばれる立場の子がほとんどだ。 「今やちょっとルックスがいいだけでは、女優としては成功できません。プロダクション関係者の話では、売れるには容姿以外にもプレイ内容の幅、スケジュールの融通が利く、などの要素が必須です。そして何よりも大事なのが、パブが開いていること。昔だったらひっそりと活動しても売れたけれど、ネット社会の現在、並みいるライバルを押しのけて売れっ子になるためには、露出の多さが重要な鍵になる。当然、バレるリスクも高まります」 いざ「親バレ」した時にどうするのか。当然、そこでやめてしまう子もいるが、自分を認めてもらうために、親への説得を懸命に試みる子もいる。この本に出てくる女優たちは皆、親と真っ向から対峙し、最終的に女優業を続けることを納得させているのだ。 では、アケミン氏に著書に登場する女優のケースについて説明してもらおう。 「AV女優という仕事を頑張ってやっている子には『今まで頑張ってきたのに、ここで終わりたくない』という気持ちがあるんですよね。そういう子は基本的に努力家なので、業界内でも評判がいいし、仕事も来る。結果的に大成するんです。親公認女優が売れるというよりは、売れる女優になるためには、今や親公認が必須と言ってもいいかもしれません。知名度が上がってバレる前に『もうそろそろ、自分から言わないと』とカミングアウトするパターンも多いです。人気熟女の一条綺美香さんは、同居している両親に隠しきれないと思い、父親に告白。体を傷つけたり無理をしてまでやらないことを条件に、認めてもらいました」 「親公認」は、アダルト業界の新トレンドなのだ。 ただ、親公認といえど、反応はさまざま。冷静に受け止めてくれる場合はもちろん、最初からもろ手を上げて賛成というのはやはりわずかで、多くは話し合いで妥協点を見つけながら折り合っていく。 「昨年引退した読者モデル出身の人気女優、丘咲エミリちゃんは当初、離婚して一緒に住んでいた母親に激怒され、籍を抜かれました。その後は関係を修復していますが」 彼女が「ここで引けない。結果を残さないとやめられない」と言うと、母親は「わかった」と答え、テレビ番組で娘の姿を見た時には「お仕事頑張っているんだね」というメールも届くようになったという。 「現在、活躍中のロリ系企画女優、かなで自み由ゆちゃんは、まだデビュー前の撮影会の時点で父親に見つかって家族会議になったのですが、今はその父親のアドバイスでファン向けの『おやすみ動画』を発信するなど、協力態勢を取ってもらっています。親として子供の頑張りを認めざるをえない部分と、認めたくない感情の葛藤が見て取れますね」 彼女たちが親を説得する材料として、テレビ出演や舞台公演、CDデビューなど、AV以外の仕事をアピールするのも現在のAV女優ならではの特徴で、 「『恵比寿★マスカッツ』などの地上波のテレビ番組への出演は一般的知名度も上がりますし、影響力も強い。タレントと変わらない、脱がない仕事をしている娘を目の当たりにすることで、親は安心します。現在、マスカッツの副キャップをしている川上奈々美ちゃんのお母さんもAVには猛反対でしたけど、舞台出演やテレビの仕事を知っていくうちに理解を示してくれて、今では弱音を吐いた時に『いまさら途中でやめたらダメでしょ』と励ましてくれるようになったそうです」 このほか娘が親に仕送りをする、親が娘の事務所や所属メーカーにお中元を贈るなど、娘の「AV女優という仕事」を巡る親子の関係性のあり方を知ると、隔世の感を覚えてしまうのだ。 最後に、アケミン氏の長年にわたって女優を見てきた経験ならではの発言が胸に響く。 「AV女優という仕事は肉体を使った性のパフォーマンスであるだけに、後ろめたい気持ちなどの心理的ストレスがあると、実力を発揮しづらいものです。親が仕事を知っていてくれることで心の平穏を保ち、全力を出して挑むことが彼女たちの活躍につながっているんだとも思いますね」 タグ: 親公認,AV女優 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [茨城県] [愛媛県] [沖縄県] [茨城県] [愛媛県] [静岡県] [新潟県] [栃木県] [静岡県] [東京都]
AV女優といえば、今や「セクシー女優」の別名でお茶の間に登場。ヘタなグラドルより一般的知名度も人気も高いケースが増えている。当然、親のほとんどは娘の仕事を知っている、いわゆる「親公認AV女優」であり、それこそが売れる理由だというが‥‥。
その現状を裏付けるかのように出版され、話題になっているのが、人気AV女優10人がみずからの仕事を親に打ち明けるという葛藤を克明に描いたノンフィクション「うちの娘はAV女優です」(幻冬舎)。著者のアケミン氏は03年から09年までの6年間、AVメーカー「DEEP’S」と「アイデアポケット」に広報として勤務したあと、フリーライターに転身。現在はスポーツ新聞のコラムや、男性誌のAVレビューなどを執筆中だ。そんなアケミン氏が毎月、多数のAV女優をインタビューしている中で、彼女たちの〝微妙な変化〟に気づいたのは、ここ数年のことだという。
「記事にはしないようなプライベートな話も出る中で、『来週、お母さんと温泉に行くんですよ』みたいな親子の交流の話題がちょくちょく出てきます。『ご両親は仕事のこと知ってるの?』と聞くと『はい。応援してくれてます』と答える子も多くなっている。これは私がメーカー広報だった時代にはありえない現象なんです。『親バレ』は『彼氏バレ』よりも深刻で、女優がある日突然いなくなる、『飛んだ』と呼ばれる状況になる一番の原因でした。親にしても、ある人気女優の父親などは、所属事務所に日本刀を持って乗り込んできたりとか。でも今は、バレても続けている子が増えている。この事実がおもしろくて、ありのままに伝えたいなと思って、まずウェブで連載を始めました」
「うちの娘は─」に登場する10人の中で実名を出しているのは4人だが、あとの6人も、ファンが読めばすぐにピンとくる売れっ子女優ばかりだ。
「最初から親に相談してAV女優になる子はまずいません。最も多いのは、作品を発売してからバレてしまうパターン。元カレがDVDを実家に持ってきたとか、親戚や兄弟がネットで情報を見てしまったとか、理由はさまざまです。そこで彼女たちは初めて、AV女優であることを親に知られて悩むんです」
「親バレ」しやすいもう一つの理由に、パブリシティの問題がある。彼女たちは基本的に、メディアへの露出制限がない「パブリシティ全開」と呼ばれる立場の子がほとんどだ。
「今やちょっとルックスがいいだけでは、女優としては成功できません。プロダクション関係者の話では、売れるには容姿以外にもプレイ内容の幅、スケジュールの融通が利く、などの要素が必須です。そして何よりも大事なのが、パブが開いていること。昔だったらひっそりと活動しても売れたけれど、ネット社会の現在、並みいるライバルを押しのけて売れっ子になるためには、露出の多さが重要な鍵になる。当然、バレるリスクも高まります」
いざ「親バレ」した時にどうするのか。当然、そこでやめてしまう子もいるが、自分を認めてもらうために、親への説得を懸命に試みる子もいる。この本に出てくる女優たちは皆、親と真っ向から対峙し、最終的に女優業を続けることを納得させているのだ。
では、アケミン氏に著書に登場する女優のケースについて説明してもらおう。
「AV女優という仕事を頑張ってやっている子には『今まで頑張ってきたのに、ここで終わりたくない』という気持ちがあるんですよね。そういう子は基本的に努力家なので、業界内でも評判がいいし、仕事も来る。結果的に大成するんです。親公認女優が売れるというよりは、売れる女優になるためには、今や親公認が必須と言ってもいいかもしれません。知名度が上がってバレる前に『もうそろそろ、自分から言わないと』とカミングアウトするパターンも多いです。人気熟女の一条綺美香さんは、同居している両親に隠しきれないと思い、父親に告白。体を傷つけたり無理をしてまでやらないことを条件に、認めてもらいました」
「親公認」は、アダルト業界の新トレンドなのだ。
ただ、親公認といえど、反応はさまざま。冷静に受け止めてくれる場合はもちろん、最初からもろ手を上げて賛成というのはやはりわずかで、多くは話し合いで妥協点を見つけながら折り合っていく。
「昨年引退した読者モデル出身の人気女優、丘咲エミリちゃんは当初、離婚して一緒に住んでいた母親に激怒され、籍を抜かれました。その後は関係を修復していますが」
彼女が「ここで引けない。結果を残さないとやめられない」と言うと、母親は「わかった」と答え、テレビ番組で娘の姿を見た時には「お仕事頑張っているんだね」というメールも届くようになったという。
「現在、活躍中のロリ系企画女優、かなで自み由ゆちゃんは、まだデビュー前の撮影会の時点で父親に見つかって家族会議になったのですが、今はその父親のアドバイスでファン向けの『おやすみ動画』を発信するなど、協力態勢を取ってもらっています。親として子供の頑張りを認めざるをえない部分と、認めたくない感情の葛藤が見て取れますね」
彼女たちが親を説得する材料として、テレビ出演や舞台公演、CDデビューなど、AV以外の仕事をアピールするのも現在のAV女優ならではの特徴で、
「『恵比寿★マスカッツ』などの地上波のテレビ番組への出演は一般的知名度も上がりますし、影響力も強い。タレントと変わらない、脱がない仕事をしている娘を目の当たりにすることで、親は安心します。現在、マスカッツの副キャップをしている川上奈々美ちゃんのお母さんもAVには猛反対でしたけど、舞台出演やテレビの仕事を知っていくうちに理解を示してくれて、今では弱音を吐いた時に『いまさら途中でやめたらダメでしょ』と励ましてくれるようになったそうです」
このほか娘が親に仕送りをする、親が娘の事務所や所属メーカーにお中元を贈るなど、娘の「AV女優という仕事」を巡る親子の関係性のあり方を知ると、隔世の感を覚えてしまうのだ。
最後に、アケミン氏の長年にわたって女優を見てきた経験ならではの発言が胸に響く。
「AV女優という仕事は肉体を使った性のパフォーマンスであるだけに、後ろめたい気持ちなどの心理的ストレスがあると、実力を発揮しづらいものです。親が仕事を知っていてくれることで心の平穏を保ち、全力を出して挑むことが彼女たちの活躍につながっているんだとも思いますね」