[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「アエロリットのレベルは高い」

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「アエロリットのレベルは高い」

2017/10/12

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「アエロリットのレベルは高い」

横山典騎手が栗東に滞在中。「どの馬の調教で?」ということではない。ふだんから弟分としてかわいがっている西谷誠騎手が9月3日の新潟で落馬負傷したことで、彼が不在の間の調教騎乗の穴を埋める役割を、横山典自身から志願してやって来ているのだ。

西谷騎手の調教のうまさは関係者の間では有名で、昆厩舎の有力馬のほとんどが彼の手によって仕上げられてきた。横山典─昆のラインももともとあるだけに、「それなら俺が代役を」と男気を出しての栗東滞在となったのだ。

ちなみに、西谷騎手のケガは肋骨11本と鎖骨の骨折。もしかすると、年内いっぱいは栗東に滞在するつもりかもしれない。

アエロリットは、美浦での仕上げ。菊沢調教師は横山典の実妹のご主人という間柄だから、実際に稽古に乗らなくても、あうんの呼吸で様子がわかるということなのだろう。美浦では調教後のジョッキーインタビューが撮れなくて困っているかもしれないが、そういうことを気にしないのも横山典だ。

今年の3歳牝馬のレベルは非常に高いが、アエロリットの走りのレベルはその中でもトップクラス。NHKマイルCで牡馬を泣かせ、クイーンSで古馬を問題にしなかったのだから、ソウルスターリングがいないここなら黙って信頼。

次に強いのはファンディーナ。ローズSの1番人気は、目が肥えたファンにしてはフライング気味の人気。厩舎も「ここは八分まで届かない仕上げ」と弱気だったし、その言葉どおりに抜け出してから甘くなっての敗退。こういう負け方はいい。次に必ず巻き返す負け方だからだ。

プラス22キロの太めが全部しぼれるより、マイナス10キロぐらいで済むようなら理想的。逆転があってもおかしくない。

ディアドラは、ファンディーナに騎乗する岩田騎手に天秤にかけられた立場だが、代役がルメールなら、陣営はむしろ喜んでいるだろう。紫苑Sの勝ちっぷりもさることながら、札幌で古馬相手に1000万条件を勝ってきたことに大いなる価値があり、末脚がハマる展開なら怖い。

ここ2走が鮮やかだったラビットラン、巻き返して不思議ないモズカッチャン、堅実なリスグラシューも争覇圏内。人気薄で怖いのは桜花賞馬レーヌミノルの大駆けか。