[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正「プロフェッショナル血統塾」「凱旋門賞馬とダービー馬の違い」

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正「プロフェッショナル血統塾」「凱旋門賞馬とダービー馬の違い」

2017/10/12

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正「プロフェッショナル血統塾」「凱旋門賞馬とダービー馬の違い」

今年の凱旋門賞はエネイブルが優勝。公開した予想では8人気の人気薄ながら2着に走ってくれたクロスオブスターズを本命にして的中しました。馬券の実入りということでは、凱旋門賞当日の中山10R、勝浦特別のほうがウン十倍も儲かりましたが(笑)。

HPで公開した予想でも3連単1200倍を◎○△の本線で的中。9月28日号の当コラムで書いた中山芝1200メートルの攻略法どおりに予想したのです。

スプリンターズSもHPで公開した最終予想で3連単を的中。当コラムでもレッツゴードンキを推奨しましたよね。

話題がないので消去法的に(笑)、ここでは凱旋門賞の回顧をするしかなさそうです。今後の日本の馬券を当てるヒントにもなりますから。

今年もそうだったように凱旋門賞は父ノーザンダンサー系。ミルリーフの血、そしてサドラーズウェルズの血を持つ馬がやたらと走ります。

今年の勝ち馬エネイブルも、父はノーザンダンサー系。そして母系にミルリーフ。さらに、ノーザンダンサー系のサドラーズウェルズの近親交配馬です。

一方、日本のサトノダイヤモンドは父がサンデーサイレンス系。サドラーズウェルズの血も持っていませんし、ミルリーフの血も持っていません。

そして、日本のダービーは5年連続で父がノーザンダンサー系ではない馬が優勝。勝ち馬の父系はキングマンボ系かサンデーサイレンス系のみ。また、凱旋門賞では必須の血とすら言えるサドラーズウェルズとミルリーフを5代血統表に持つ馬は‥‥なんと、1頭もいないのです!

なぜ、日本のダービーを勝った馬には、凱旋門賞を勝つために必須とも言える血がないのか?

当コラムでも何度も書いていますが、競馬で勝つために要求される能力は一定ではないからです。

凱旋門賞を勝つために必要な「馬力」の血は、ダービーを勝つために必要な「スピード」の能力を退化させてしまいます。「力」と「速さ」は物理的な構造でも相反するもの。

そんな視点を持って、今号のカラーグラビア特集を読んでくだされば、より楽しんでいただけるのではないでしょうか。


◆プロフィール 亀谷敬正(かめたに・たかまさ)専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。コンビニのコピー機でも予想を配信(Eプリント 亀谷で検索)。