[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正「プロフェッショナル血統塾」「菊花賞は距離適性よりも馬場適性」

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正「プロフェッショナル血統塾」「菊花賞は距離適性よりも馬場適性」

2017/10/19

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正「プロフェッショナル血統塾」「菊花賞は距離適性よりも馬場適性」

血統に無知な人ほど、菊花賞でスピード血統が走ると突然「だから血統はアテにならない」と血統を語りだしますが(笑)、今時、血統を使って馬券で儲けている人は、そんな単純な知識では買いません。

菊花賞で大事なのは「距離適性」ではなく「馬場適性」。高速馬場なら、血統に興味がない人でも知ってるようなスプリント血統を買うぐらいのレースです。

去年1着のサトノダイヤモンドは、父ディープインパクトで母系もアルゼンチンのスピード血統。母母父はサザンヘイロー。ちなみにサトノダイヤモンドは、凱旋門賞の歴代勝ち馬がほとんど持っているミルリーフとサドラーズウェルズの血を持たない馬です。

俗に言われるスタミナ血統とは、凱旋門賞に強い血のことを指すのですが、凱旋門賞に強いスタミナ血統を持つ馬は、高速菊花賞では走りません。

一昨年も高速馬場。競馬をやっていれば誰でも知っているスプリント血統のサクラバクシンオーを母父に持つキタサンブラックが1着。2着リアルスティールは、母父ストームキャットで、名マイラーのミエスクの母系。

レコード決着だった14年も姉が芝1200メートル重賞も勝った快速馬のトーホウアマポーラ、母父ミスプロ系アンブライドルズソングのトーホウジャッカルが1着。2着サウンズオブアースも母系は米国型のスピード持続力に優れた血。マイルCSを勝ったトーセンラーは、菊花賞も天皇賞・春も馬券になっています。

今年の出走予定馬では、高速馬場ならサトノクロニクルに注目。母系に京都の高速芝マイルに強いカーリアン。産駒のゼンノエルシドは京都マイルGⅠ勝ち馬で、マイルを1分31.5秒のレコードで勝利。母父インティカヴは、京都外回りGⅠのエリザベス女王杯を連覇したスノーフェアリーの父。母父の母父クラフティプロスペクターは京都高速マイルGⅠを勝ったアグネスデジタルの父です。

もし雨が降ってタフな馬場になったら、クリンチャーとダンビュライトに注目したい。クリンチャーは、父も母父もダート中距離GⅠ勝ち馬を出した馬。ダンビュライトも、近親に重い馬場の宝塚記念を勝ったマリアライト、ダート中距離GⅠ(JCダート)勝ち馬のアロンダイトがいます。


◆プロフィール 亀谷敬正(かめたに・たかまさ)専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。コンビニのコピー機でも予想を配信(Eプリント 亀谷で検索)。