[ギャンブルライター浜田正則]ガチ自腹でパチンコ手記　「10月は頻繁にクギ調整をしない放置された｢アケ台｣を狙い打て」

◆よもやま話「万年クギ」

10月のようなシメの時期ならではの戦略として、「アケクギの据え置き狙い」があります。

どういうことかというと、全台まんべんなくシメるだけでは、客が枯れる一方なので、シメの時期でも店は「見せ台」を仕込んでいるモノなのです。

また、こうしたシメ期というのは客が少ないからそうするわけなので、そんな時期に、わざわざ店もクギを頻繁にいじりません。シメ台はもちろん、アケ台らも放置されやすいという傾向があるわけです。

これらを踏まえ、この時期は万年アケクギ台を狙うのがクレバーです。なお、万年アケクギが期待できるのは、真・北斗無双、スーパー海沖縄4の人気機種や、遊パチバラエティコーナー。あと、今週リリースの「必殺仕事人V豪剣」は小チェックですかね。

この仕事人Vは、ほぼ前作の焼き直しで、目新しさで劣る分、クギに期待が持てそうなのですが、いかんせんベースが甘くて、うかつにアケることができない。しかも台価格が高いので、まず投資回収を見込む店側としては、アケに消極的となります。少しでもアケになっていたら、チャンスというわけです。

◆実戦指南「甘デジの戦略」

ところで、いまだに「甘デジで勝てるんですか？」といった質問が来るのですが、逆に私から言わせてもらえば、アケはまずない1パチは元より、ほぼ店全体の売り上げを背負っているミドル機で勝ち続けるほうが難しいです。

それを証明するのが毎週掲載している「遊技データ」。私のメインフィールドは甘デジです。低投資、低リスクでありながら、たまに「高回収」も起きるのが魅力。あと、勝率の高さに注目していただきたいですね。これ、マジデータですから、甘デジでも、このぐらい勝てる可能性があるということです。

そんな私の攻め方は「即ツモ狙いの短期決戦!」。で、刺さればおいしいところだけ食って、即逃げ。刺さらなければ、即見切る。かなりドライな立ち回り方ですが、慣れれば後ろ髪も引かれなくなりますよ。

◆実戦テク「右打ち時のバリエーション」

ここで取って置きのテクニックを伝授しましょう。右打ちの際、勢いのある玉を打つには、実は「若干弱く打つこと」なのです。右打ちは強く打つほどゴムに当たって勢いが消えるため、こうした逆転現象が起きます。逃げクギで玉がこぼれ落ちやすい調整などに有効ですので、試してみてください。

「遊技データ&収支」
10月14日（土）「東京都M町・国道沿い大型F店」＊3.57円交換

＊CRA大海物語SPアグネス・ラム
1回転 999（7R） 500円
＊6連チャン（7R×6回、5R×1）。以降、持ち玉遊技となり、13回の大当たりを追加（7R×5回、5R×8回）
54回転 ヤメ

投資：500円
大当たり：19回
換金：8822玉
収支：＋3万1000円
17年トータル収支：＋33万500円
17年戦歴：1月○○●○2月●○○○3月●○○●4月○○○5月○●○○○6月●○●●7月○○○●●8月○○○9月●○○○10月○○○（28勝11敗）

今回も即逃げ炸裂。ちなみにヤメた根拠は、最後の当たりで連チャンが弱まったのと、ここで急に回りが落ちたから。もし、捨てたあとに爆発しても、それはもう他人の出来事なので気にしません。こうした「勝ち逃げ」の積み重ねは、読者の方にもマネしてもらいたいですね。

※遊技データは「台紹介」「勝敗にかかわらず一定時間打つ」「プロとして食っていく」というものではなく「趣味のパチンコで副収入を得ようとする時に参考になれば」を目的とした立ち回りです。

プロフィール 浜田正則 パチンコ生活歴31年。業界寄りの記述をする「パチンコライター」とは一線を画し、ファン目線で真実のみを文章につづる「ギャンブルライター」として20年目を迎える。漫画の原作者としても活躍しており、作品は多数。