[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正「プロフェッショナル血統塾」「京阪杯は父サンデー系以外を狙え」

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正「プロフェッショナル血統塾」「京阪杯は父サンデー系以外を狙え」

2017/11/23

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正「プロフェッショナル血統塾」「京阪杯は父サンデー系以外を狙え」

今週末のGⅠはジャパンカップ。その見解はグラビアページで述べましたので、ここでは京阪杯について書きます。グラビアページでもコメントしましたが、馬券はジャパンカップよりも京阪杯のほうが大事ですしね。

京阪杯が行われるのは、ジャパンカップのあとの最終レース。万が一(笑)、キタサンブラックがジャパンカップを勝てば、多くのファンはお金を持っているので、最終レースの京阪杯もたくさん馬券を買ってくれるでしょう。そこで取り返したいものです。

京阪杯が行われる京都芝1200メートルは、日本の代表コース、ジャパンカップとは真逆の能力が要求される、すごいクセのあるコースです。日本の芝レースは、キタサンブラックや、その父の弟ディープインパクトの父系でもある父サンデーサイレンス系が主流。東京芝2400メートルもサンデー系ばかりが勝ちます。

しかし、父サンデーサイレンス系の産駒は、京都芝1200メートルが大の苦手。12年以降、京都芝1200メートル重賞は全部で11レースですが、父サンデー系は44頭出走して2勝。連対も2頭で複勝率は9%。単勝、複勝ともに回収率は50%以下という、さんざんな成績です。

対照的に優秀なのが、父ミスタープロスペクター系。出走頭数はサンデー系と同じぐらいの50頭。勝ち馬は6頭で連対馬は11頭。複勝率は28%。単勝回収率も複勝回収率も120%を超える大幅なプラス収支。

サンデー系種牡馬は、ジャパンカップが行われる東京芝2400メートルのように、直線が長くて広いコースで、ゆったり追走して速い上がりを出すことが得意。一方、京都芝1200メートルは直線が短く、道中も速い条件。東京芝2400メートルとは反対とも言える能力の方向性が要求されるのです。

父サンデー系が苦手なため、父ミスプロ系にこだわらず「父サンデー系以外」を買っても儲かるぐらいの条件なんです。

また、京都芝1200メートルは、1桁馬番が圧倒的に有利。「1桁馬番&父サンデーサイレンス系以外」に該当する馬同士のワイドボックスの的中率は73%。回収率は184%と大幅なプラスを計上しています。

このような京都芝1200メートルのすごいクセは、GⅠの日だけ馬券を買うようなファンには、まだまだ知られていないこと。JC週のボクらの祭りの舞台は、京都の最終レースです!


◆プロフィール 亀谷敬正(かめたに・たかまさ)専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。コンビニのコピー機でも予想を配信(Eプリント 亀谷で検索)。