[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正「プロフェッショナル血統塾」「オルフェ産駒の距離短縮は狙い目」

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正「プロフェッショナル血統塾」「オルフェ産駒の距離短縮は狙い目」

2018/03/15

[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正「プロフェッショナル血統塾」「オルフェ産駒の距離短縮は狙い目」

新種牡馬の特性をイチ早くつかめば、馬券で儲けるチャンスはそれだけ大きくなります。

昨年、産駒がデビューしたオルフェーヴルは、前走から距離を短縮して出走する「距離短縮」が得意な種牡馬。ディープインパクトやキングカメハメハ、ロードカナロア、ハーツクライなど、日本の主流種牡馬は「距離延長」を得意とする種馬が多いため、真逆の「距離短縮」が得意な個性を持つことは「穴種牡馬」として有利なオプション。

前走から「距離短縮」で単勝50倍以内のオルフェーヴル産駒は、単勝回収率215%、複勝回収率107%とプラス収支。連対率も42%。血統によって「短縮」が得意な種牡馬や「延長」が得意な傾向が出るのは、競馬というゲームは「気性」や「精神力」が産駒に強く遺伝するゲームだからです。

オルフェーヴルは現役時代、ディクタスとサンデーサイレンスの激しい気性を強く受け継いだ馬。ゴールしたあとに騎手を振り落としたり、伝説になった阪神大賞典ではレース中に大逸走。凱旋門賞では、タフなコース馬場にも走る気を失わない精神力を見せたと同時に、ゴール前で抜け出すと気を抜く気性の難しさ、激しさを露呈していました。

このような難しい「気性」は産駒にも遺伝されるため、気性をコントロールしやすい「短縮」の成績が優秀なのです。

1月21日の中京7Rもオルフェーヴル産駒のササノユキオルフェが前走からの「距離短縮」で出走。単勝35.4倍で1着しました。

スプリングSは、オルフェーヴル産駒のエポカドーロが「距離短縮」で出走予定。昨年の当レースは、オルフェーヴルの父ステイゴールドの産駒ウインブライトが優勝。同馬は、同じ中山芝1800メートル重賞の中山記念も優勝した中山芝1800メートル巧者です。
また、ウインブライトは母がスプリンター指向の馬で、ノーザンテーストのクロスも持つ馬。エポカドーロも母がスプリンターでノーザンテーストのクロスを持つ馬。ステイゴールドの血を持つ馬は、同じような条件を得意とする産駒が多いのも特徴です。

仮にエポカドーロが走らなくても(笑)、「オルフェーヴル産駒の距離短縮」で儲ける機会は今後も続発するハズですから、覚えておいて損はない血統格言ではないでしょうか。


◆プロフィール 亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。コンビニのコピー機でも予想を配信(Eプリント 亀谷で検索)。