サブカルチャー発祥の地である中野。芸人や劇団員などが多く住む街として知られているが、一番のゆえんとなったのが、駅前から続くアーケード商店街「中野サンモール商店街」の奥にある「中野ブロードウェイ」の存在である。
1966年、食品やアパレル、飲食店や医者、書店、占いなどの小さな個人商店が入る商業ビルとして開業したが、80年代半ばに閉店が相次ぎシャッター街に。そこに入ったのが古漫画専門店「まんだらけ」で、これが大成功。サブカル層を呼びこむことに成功すると、他にもサブカル系店舗が入り、中野は“サブカルの聖地”となったのだ。ちなみに、上階は住居となっている。
他には様々なアーティストがコンサートを行う「中野サンプラザ」や、「マルイ」一号店がある。
お隣の高円寺もまた、独特のサブカルチャーを生み出している街だ。ライブハウスや個性的な古着のメッカであることから、ミュージシャンやアーティストが住みやすい。
1年のうちで高円寺が熱く燃え上がるのが8月下旬の「高円寺阿波おどり」だ。地元民や上京が入り乱れ踊り狂い、本場の徳島阿波おどりの集客を超える120万人以上が集まる。
なお、このエリアはその独特の文化から、中野・高円寺を合わせて“中央線系”と呼ばれることもある。
文化的な街と思いきや、風俗がちゃんと楽しめる街だということも忘れてはならない。人妻デリヘルから激安ピンサロまで幅広く揃っている穴場である。