疾風！ボートレース「GIで抜群の航跡　土屋智則が穴の主役だ」

　群馬の土屋智則は最近半年間に143走したが、そのうち59走がGI参戦だった。そしてこの59走で1着8本、2着13本、2連対率35.6％をマークした。勝率6.53。強豪ひしめくGIでこれだけの航跡を残せたのは、腕を上げた何よりの証拠だろう。

　むろん舞台がGIになると土屋に人気はなく、1着8本中6本までが3連単万券だった。7月丸亀で濱野谷憲吾らを逆転で破って3万6070円、山口達也らを相手に逃げたレースも1万820円。7月江戸川では作間章を差して1万2660円。6月桐生では中澤和志らを豪快にまくって3万2900円、1万3030円の穴を連打した。

　さらに忘れてならないのは3月2日、下関周年の準優第10Rである。あの時、土屋は5コースから06の全速スタート一発、瓜生正義、池田浩二らをまくり差してバック水面に突き抜けた。配当は2着・池田で2連単2万4000円、3着・興津藍で3連単13万6670円の波乱を呼んだ。

　その土屋が9月5日【木】～10日【火】の「多摩川周年」に出場する。GIの平均スタートはコンマ12。多摩川は過去3年間に計35走して1着12本、2着4本を獲った得意水面。ここでも急成長の跡を見せ、必ず高配当の主役に躍り出るだろう。

　なお、土屋の次走は9月24日～29日の「住之江一般戦」となっている。

◆ボートレース評論家　水上周