[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「中山牝馬Sは高齢馬が活躍する」

今週末3月15日のWIN5は牝馬限定の2重賞がポイントになると思います。

WIN【4】のフィリーズレビューは臨戦過程に注目したいレース。10年以降の傾向を見ると、前走がJRAの新馬、未勝利だった馬は〈0 0 0 5〉、前走がJRAの500万下、かつ前走の着順が2着以下だった馬は〈0 0 0 9〉と、それぞれ好走例がありません。また、前走との間隔が中3週以内だった馬も〈1 0 1 17〉と安定感を欠いていました。

なお、JRA、かつ芝1400メートル以上のレースで優勝経験がなかった馬は〈0 1 1 35〉。1400メートル未満のレースが合いそうなタイプは評価を下げたいところです。

注目はムーンエクスプレス。差し馬が上位を独占する展開だった前走の阪神JFでも小差の4着にふんばりましたし、ゴール前の直線が短いコースに替わる点はプラスでしょう。ここ2戦連続で人気を裏切っているコートシャルマンも、距離短縮の今回は巻き返しを期待できると思います。

WIN【5】の中山牝馬Sは波乱の目立つ一戦。前走の着順が1着だった馬は10年以降〈0 2 0 13〉と安定感を欠いていました。ただし、極端な大敗から一変した馬も決して多くはありません。

同じく10年以降の傾向を見ると、馬齢が4歳だった馬は〈1 1 1 29〉。高齢馬を重視すべきでしょう。また、JRA、かつ芝2000メートルの重賞において4角5番手以下から5着以内となった経験がある馬は〈5 1 4 18〉と比較的堅実です。

早くから出走を予定していた馬のうち、これらの条件をクリアしているのはアイスフォーリス、スイートサルサ、パワースポットあたり。手広く押さえるに越したことはないレースですが、この3頭は特に重視してみたいと思います。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや）「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「ウルトラ回収率2015－2016」（ガイドワークス）が好評発売中。