滋賀県の南西端に位置し、日本最大の湖である「琵琶湖」に面する県庁所在地・大津。天武天皇が「近江大津宮」に都を定めたという過去もあり、大変歴史深い街である。
その象徴が、天台宗総本山比叡山「延暦寺」だろう。「日本仏教の母山」と称される比叡山全体が境内となっており、浄土真宗の開祖・親鸞や日蓮宗の開祖・日蓮など著名な僧が修行したことで知られている。
周囲を「琵琶湖」の湖、「比叡山」などの山に囲まれた風光明媚な環境で、景勝地が多い。
特に「琵琶湖」はリゾート施設から景勝地まで揃う観光地だ。その港の一つに「おごと温泉港」があり、これがかの有名な日本有数のソープランド街・雄琴である。
雄琴は温泉街として昭和初期から宿泊施設が開業し始めた。鴨料理や近江牛料理などの名物も豊富にあることで、観光客が増えていった。昭和30年以降、温泉街の一部地域にトルコ風呂がオープンすると、店舗が続々と増え続け、一大歓楽街へと発展した。
その一方、「おごと温泉」自体はまっとうな老舗温泉街なのだが、風俗店が隣接することから女性客や家族連れが敬遠し、1990年代には温泉ガイドブックにその名を連ねることもなかった。しかし現在は各旅館のリニューアルなどを行い、新規客の増加や、修学旅行先になるなどイメージを一新させている。
なおソープランドは計42店あり、その街並みは圧巻の一言。日本でも類まれな、風情と妖しさ溢れるソープ街ではないだろうか。安心安全に遊べることで、全国から観光客や風俗ファンが訪れては、忘れられない1日を過ごしていることだろう。