都内東部一の繁華街である錦糸町。南口には「場外馬券場WINS」や「マルイ」、「西友」、「ヨドバシカメラ」があり、駅前のランドマーク的存在の「楽天地」には温泉やシネコン「TOHOシネマズ錦糸町」が入っており、娯楽も生活必需品も充実している。
一方北口は再開発され、南口の猥雑さとは一転した整備された町並みだ。「東武ホテルレバント東京」や、「すみだトリフォニーホール」、「クイーンズ伊勢丹」が入る「アルカキット錦糸町」、ショッピングモール「オリナス」などが立ち並ぶ。住民の憩いの場となっている「錦糸公園」は、休日ともなれば家族連れや地元の子どもたちなどで賑わう。
南口にある風俗街は、規模も賑わいも都内東部随一である。夜になるとキャバクラやフィリピンパブ、ロシアンパブの女性たちが通りに顔を出し、猥雑な街にいっそう妖艶な雰囲気をかもす。風俗店は、東南アジアから白人、人妻、美少女と幅広いニーズにこたえている。ジャンルもデリヘルからエステ、ピンサロまであり、お気に入りの店を見つけるもよし、全制覇な勢いで遊ぶもよしの、風俗好きにはたまらない土地なのだ。
また、錦糸町には歴史深い一面も。江戸時代に親しまれた怪談・本所七不思議に「おいてけ堀」という話がある。錦糸堀で釣りをし大漁に喜んでいると、堀の中から「置いてけ、置いてけ」という声がしたのですっとんで帰ると、魚籠にいたはずの魚が一匹もいなかった、という話だ。ここに出てくる「錦糸堀」が、現在の錦糸町の名前の由来である。なお、この声の正体は河童と言われており、錦糸堀公園には河童の像が建てられている。