東京最大の繁華街と言っても過言ではない渋谷は、若者文化発祥の地であり、常に最先端トレンドを生み出す街として知られている。
その歴史は古く、70年代に「PARCO」、「マルイ」、そして「SHIBUYA109」が誕生したことから始まる。90年代にギャルブームが起こると、「109」が流行発信地に。多くのムーブメントを巻き起こしてはメディアで取り上げられるように。さらに「西武百貨店」や「東急百貨店」にはOLが、そして「Bunkamura」や「タワーレコード」などには音楽や演劇カルチャーをリードする若者が集まるなど、ファッションから文化まで網羅している。そのためスクランブル交差点を歩く人々の様相は、様々なジャンルが入り乱れている。
近年は再開発も目覚ましい。東京メトロ副都心線の東横線直通線が開通したことにより、従来の東横線ホームが廃止されたことなどがあげられる。また、2012年には「渋谷ヒカリエ」が誕生。副都心線・東横線と直結しているという立地の良さに加え、ノマドワーカーがオフィスとして活用できるカフェが併設されているなど、現代社会にマッチした作りで、やはりトレンドに敏感な若者たちの新名所となっている。
ストリートで文化が生まれる渋谷は、風俗もやはりストリートで生み出されている。古くは百軒店や円山町には花街があり、ギャルが台頭すると素人の援助交際が栄え、社会問題化したほど。現在は百軒店や道玄坂に店舗型が、デリヘルはギャル系などが多く、男たちの欲望を満たしている。