[伊吹雅也の競馬予想ブログ]伊吹雅也の2億円馬券研究所「ローズSはＧⅠ馬2頭の一騎打ち」

今週末9月18日のメイン競走は、東西ともに3歳限定のトライアル競走です。

ＷＩＮ４のローズSは前走内容を素直に評価したい一戦。12年以降に限ると、前走がオークスだった馬のうち、着順が5着以下だった馬は〈0 0 0 13〉、前走の上がり3ハロンタイムが4位以下だった馬は〈0 0 0 12〉と、それぞれ好走例がありません。

また、前走がオークス以外だった馬のうち、着順が2着以下だった馬は〈0 0 2 21〉、5着以下だった馬は〈0 0 0 13〉。さらに、前走が地方のレースだった馬を除いても、前走の上がり3ハロンタイムが3位以下だった馬は〈0 0 1 22〉と苦戦していました。

早くから出走を予定している馬のうち、これらの条件をキレイにクリアしているのは、オークス組だとシンハライト、非オークス組だとジュエラーくらい。傾向を考えても、やはりこの2頭の一騎打ちになる可能性が高いと思います。

なお、前走の着順が3着以内だったディープインパクト産駒は、12年以降〈3 2 2 2〉と安定感抜群。どちらかと言うと、シンハライトのほうが魅力的です。

対照的にＷＩＮ５のセントライト記念は波乱を期待できそう。11年以降の傾向を見ると、ディープインパクト産駒が〈0 1 1 18〉と苦戦していました。また、JRA、かつ新馬か未勝利のレースに3回以上の出走経験がある馬は〈1 1 0 22〉。ＧⅠの前哨戦ということもあり、勝ち上がりに時間がかかった馬、つまり〝叩き良化型〟と思われるタイプは信頼できません。

今年は実績上位のゼーヴィント、ディーマジェスティ、マウントロブソンがいずれも前出の2条件に引っ掛かってしまいます。傾向も加味すると、ステイパーシストやメートルダールが狙い目です。

◆プロフィール 伊吹雅也（いぶき・まさや）「ＪＲＡホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊｢ウルトラ回収率2016─2017｣（ガイドワークス）が好評発売中。