[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「宝塚記念はG1未勝利馬を狙え」

漫才師・千鳥のノブさんと飲んだ時のこと。「単行本で『大一番ほどベタに行け』って書かれたでしょ。あれ、お笑いの世界もそうなんです。ホンマ共感できるわー」とおほめいただきました。

ということで、宝塚記念。G1レースなので、ベタに書きましょう。

宝塚記念はG1レース未勝利馬、クラシック実績のない馬が馬券になるレースです。クラシック実績のない馬が走るのは、宝塚記念がクラシックレースの行われない阪神芝内回りコース。加えて、クラシックにはない2200メートルで行われるからです。つまり、クラシックとは要求される能力の適性がズレるので、クラシックには適性面で劣る馬こそ走るのです。

「そんな話、知ってるよ」とちょっとした競馬マニアには嘲笑されるベタなネタになったかもしれませんね。でも、冒頭の話題に出したように、貫き通せるベタこそが大事なのです。しかも、馬券的にも儲かるのですから。

実際、過去5年の4番人気以下で馬券になったダノンバラード、ショウナンマイティ、アーネストリー、ナカヤマフェスタは、当レースで馬券になる前はG1で連対したことがなかった馬でした。

また、過去5年の宝塚記念で馬券になった馬は、天皇賞組か前走3着以内馬。過去5年の前走3着以内だった馬の中で、G1連対実績のあった馬は複勝率38%、複勝回収率49%。

一方、G1連対実績のなかった馬は、複勝率39%、複勝回収率116%。みごとなまでにG1で連対実績がなかった馬の期待値が高いです。

今年の出走馬では、ホッコーブレーヴが前走3着で、G1連対実績がない馬。父はグランプリ血統のマーベラスサンデー。

天皇賞は凡走でもノーカウントで、2走前までが好調なら見直せる、というパターンではフェイムゲームが該当します。兄バランスオブゲームは2200メートルの鬼でした。

ところで、ノブさんも「THE MANZAI」では連続2着。実力はあるのに「THE MANZAI」は適性が微妙に合わないようです。宝塚記念のようなコンテストなら、きっと優勝できることでしょう。

◆プロフィール 亀谷敬正（かめたに・たかまさ） テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com。推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「血統ビーム黄金ガイド」(ガイドワークス)が好評発売中。