[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「キタサンBの調子は上向き!」

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「キタサンBの調子は上向き!」

2017/11/23

[片山良三の競馬予想ブログ]武豊番、片山良三の栗東ナマ情報「キタサンBの調子は上向き!」

武豊騎手が調教中の落馬でその週の騎乗を取りやめたのはエリザベス女王杯の時。木曜日に自重が発表されるや、翌日には写真週刊誌がプライベートでの出来事を報道。たまたま他に大きなニュースがなかったこともあり、テレビのワイドショーも一斉に食いつく事態となったのはご承知のとおりだ。「家内には怒られすぎぐらいに怒られた」と頭をかいていた。

ケガは思ったより軽く済んで、翌週のマイルCSから騎乗が再開されたわけだが、期待のエアスピネルがライアン・ムーアに非情の乗り替わり。病み上がりのレジェンドジョッキーより世界の名手、という判断なのだろうが、これについては、さまざまな方面から容赦のないブーイングが飛んだ。

エアスピネル自身には何の落ち度もないわけだが、日本の誇りとも言える伝説的な名手をないがしろにしたイメージを払拭するのは難しい。アンチヒーローとして、憎らしいほど強くなるしかないのだろう。

その点、キタサンブラックは絵に描いたような正義の味方だ。障害レースで活躍する黒岩騎手が稽古役を務め、武豊がバトンを受けて鮮やかな騎乗で勝利を呼び寄せる。出迎えるのは国民的なスター歌手、北島三郎オーナーというのだから、漫画でもこんなにきれいには収まらない。

天皇賞・秋は専門紙紙上での◎は少なかったのに、ファンは圧倒的な1番人気の支持。そして勝利。スーパーヒーローとは、そういうものなのだろう。

調子はどうかといえば、辻田厩務員が「叩き2戦目で順当に上向いています」と頼もしいコメント。

昨年のジャパンカップがこの馬のキャリア中の最高のパフォーマンスだったことを思い起こせば、本命を打つのにためらう理由がない。疑うべきは、3戦目の有馬記念だろうと思っている。

外国馬も例年どおりの弱さ。エイダン・オブライエンがハイランドリールを連れてくるという噂もあったが、蓋を開けたら全弟のアイダホだったというオチ。これでは勝負にならない。

ダービーと同じ舞台というのがいいレイデオロが相手だが、馬場が渋れば、やっぱりサトノクラウンが浮上する。前走、道悪でまったく動けなかったシャケトラの巻き返しにも注意。