[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「ダービー卿CTはキャンベルJ注目」 ツイート 2016/03/31 昨年のダービー卿CTの勝ち馬モーリスはこのレースが重賞初制覇。その後、安田記念、マイルCS、香港マイルを優勝。瞬く間に世界のトップマイラーへと上り詰めました。が、「持ち主」と「育成者」が違えば、ここまでの馬にはならなかった可能性も十分にありえた馬です。 まずは、馬主がノーザンファームの吉田勝己さんの夫人、吉田和美さんだったことが幸いしました。モーリスは北海道のトレーニングセールで、1050万円で落札された馬。実はセールの段階からすでに「人同士」の勝負は始まっていたようです。このセールでモーリスは目玉の1頭で名だたる牧場関係者の皆さんも買う気満々だった模様。ところが、吉田さん陣営がいきなり「1000万!」と気迫の一声。他の陣営は、吉田さん陣営がいくらでも競り上げてくるだろうと悟り、全員降参した模様。 さらに、堀厩舎に転厩したことも幸いします。13年にデビューし、14年までは別の厩舎に所属。条件馬の身でした。そして堀厩舎に転厩後の初戦は15年1月。1000万条件からのスタートとなりましたが、転厩後は香港マイルまで6連勝。堀厩舎に入ってからは無敗なのです。 堀厩舎の優れているところを解説するのは非常におこがましいですが、ノーザンファーム超一流の素材(血統)と施設を巧みに使いこなすことではないでしょうか。 そして、堀厩舎は今年もキャンベルジュニアをダービー卿CTにエントリー予定。同馬は父がエンコスタデラゴ、母父がリダウツチョイス。母母父の父がサートリストラム。いずれもオーストラリアでは超一流の種牡馬で、この超名血をオーストラリアから買ってきたのはノーザンファームです(馬主は吉田和美さん)。 オーストラリアの馬は、たくましい名血が多いのが非常に魅力。ボクも観光がてら何度か競りに行ったことがあります。問題は日本より半年遅れで生まれてくることに加え、輸送のリスクもあること。素質開花には相当の技術を要することは誰しもが想像できます。 しかし、堀厩舎は難しいオーストラリア産のキンシャサノキセキ(これも吉田和美さんの馬)でもGⅠを勝たせ、種牡馬入りさせました。キャンベルジュニアもキンシャサノキセキを仕上げたノウハウを存分に発揮して、ダービー卿CTを勝つ可能性は高いです。 ◆プロフィール 亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「重賞ビーム2015」(KADOKAWA/エンターブレイン)が好評発売中。 タグ: 亀谷敬正,一攫千金穴馬ドリル,競馬,予想,ブログ,コラム,2016 エリア選択 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 韓国 [東京都] [静岡県] [三重県] [福島県] [愛媛県] [長野県] [奈良県] [愛知県] [東京都] [静岡県]
昨年のダービー卿CTの勝ち馬モーリスはこのレースが重賞初制覇。その後、安田記念、マイルCS、香港マイルを優勝。瞬く間に世界のトップマイラーへと上り詰めました。が、「持ち主」と「育成者」が違えば、ここまでの馬にはならなかった可能性も十分にありえた馬です。
まずは、馬主がノーザンファームの吉田勝己さんの夫人、吉田和美さんだったことが幸いしました。モーリスは北海道のトレーニングセールで、1050万円で落札された馬。実はセールの段階からすでに「人同士」の勝負は始まっていたようです。このセールでモーリスは目玉の1頭で名だたる牧場関係者の皆さんも買う気満々だった模様。ところが、吉田さん陣営がいきなり「1000万!」と気迫の一声。他の陣営は、吉田さん陣営がいくらでも競り上げてくるだろうと悟り、全員降参した模様。
さらに、堀厩舎に転厩したことも幸いします。13年にデビューし、14年までは別の厩舎に所属。条件馬の身でした。そして堀厩舎に転厩後の初戦は15年1月。1000万条件からのスタートとなりましたが、転厩後は香港マイルまで6連勝。堀厩舎に入ってからは無敗なのです。
堀厩舎の優れているところを解説するのは非常におこがましいですが、ノーザンファーム超一流の素材(血統)と施設を巧みに使いこなすことではないでしょうか。
そして、堀厩舎は今年もキャンベルジュニアをダービー卿CTにエントリー予定。同馬は父がエンコスタデラゴ、母父がリダウツチョイス。母母父の父がサートリストラム。いずれもオーストラリアでは超一流の種牡馬で、この超名血をオーストラリアから買ってきたのはノーザンファームです(馬主は吉田和美さん)。
オーストラリアの馬は、たくましい名血が多いのが非常に魅力。ボクも観光がてら何度か競りに行ったことがあります。問題は日本より半年遅れで生まれてくることに加え、輸送のリスクもあること。素質開花には相当の技術を要することは誰しもが想像できます。
しかし、堀厩舎は難しいオーストラリア産のキンシャサノキセキ(これも吉田和美さんの馬)でもGⅠを勝たせ、種牡馬入りさせました。キャンベルジュニアもキンシャサノキセキを仕上げたノウハウを存分に発揮して、ダービー卿CTを勝つ可能性は高いです。
◆プロフィール 亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「重賞ビーム2015」(KADOKAWA/エンターブレイン)が好評発売中。