[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「シブい血統狙いが夏競馬の攻略法だ」

今年のオークス、ダービーもノーザンファーム生産馬が1、2着を独占。オークスは1、3着がディープインパクト産駒。血統を見て予想するにはつまらないのですが、これが今のオークス、ダービーなのだからしかたありません、と何度も書いたとおり。

ダービーデーでうれしかったのは、ダービー直後の東西11R。まず京都11Rは勝負レースに指定して本命にした10人気のスノーマンが2着。続く東京11Rも勝負レースに指定して、本命にしたサクセスグローリーが前走10着と大敗しているのにもかかわらず2着。ダービーのスペシャルデーでしたから、馬連の払い戻し額が5%アップされていたこともうれしかったです。

サクセスグローリーは馬連の合成オッズ（総流しにして均等払い戻しにした配当）は6倍。ダービーデーでなければ、マニアの大量投票の比率も上がり、5%のボーナスもなかったので、5倍ぐらいに落ちたのではないでしょうか。

サクセスグローリーもスノーマンも非ノーザンファームの社台生産馬。スノーマンは父スズカフェニックス。母父ミスズシャルダンという超シブい血統です。

もちろん、こういう血統をダービーで買うことはハズレ馬券を買うに等しい（そもそも出ていない）のですが、ダービー直後の売り上げの高いレースで非ノーザン、非ディープを本命にできるレースが与えられたのはうれしいかぎり。オッズのおいしさが全然違います。

さて、夏競馬は血統派にとってはうれしいレースがめじろ押し。例えば夏（6〜8月）の古馬混合の芝レースはディープインパクト産駒の3歳馬は単勝回収率が44%。2人気以内の人気馬も60%と水準以下の成績（13年〜15年）。いわゆる人気先行の良血の成績が悪いのです。

逆に言えば、スノーマンのようなシブい血統を買えば儲かるのが、この時期の競馬のおもしろいところ。ストーミングホーム、スズカマンボ、バゴ、オレハマッテルゼ、サムライハートなど、シブい種牡馬の産駒はいずれも優秀な回収率。もう少し有名なステイゴールド、ゼンノロブロイ、ハービンジャーも優秀です。

夏はディープの一線級はお休みすることが多いのも、この時期にシブい血統が走る原因の一つ。血統を使う楽しさは「ダービーの10倍以上」の夏競馬を楽しみましょう。

◆プロフィール 亀谷敬正（かめたに・たかまさ）テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「重賞ビーム2015」(KADOKAWA／エンターブレイン)が好評発売中。