[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正の一攫千金穴馬ドリル「福島の適性が高いヤマニンVに注目」

七夕賞は穴馬券が出やすいレースですが、穴を出す「血統」の傾向は明確なレース。ハッキリ言って得意レースです（笑）。

まずは、穴を出した馬の血統を羅列しましょう。
●12年14番人気1着アスカクリチャンはミスプロ系、ニジンスキー系に加えて、ダンチヒ系の血も持つ馬。
●12年7番人気3着ミキノバンジョーはロベルト系とダンチヒ系の血を持つ馬。
●13年7番人気2着のトレイルブレイザーはミスプロ系とニジンスキー系の血を持つ馬。
●13年14番人気3着のタガノエルシコはロベルト系、ニジンスキー系、ミスプロ系の血を持つ馬。
●14年10番人気2着のニューダイナスティはロベルト系とミスプロ系の血を持つ馬。
●15年16番人気3着マデイラはニジンスキー系とミスプロ系の血を持つ馬。

ニジンスキー系やダンチヒ系といったスピードの持続力がある血に加えて、ノーザンダンサー系の血をミスプロ系やロベルト系といったダート適性も高い血を併せ持つ馬が走りやすい。これが七夕賞の特徴であることは、すでに3年以上前から言い続けていることです。

13年、14年とHPで公開した予想は、上位評価5頭のうち、3頭が1〜3着を独占。14年は12万馬券、13年は31万馬券でした。

今年の出走予定馬では、ヤマニンボワラクテの父がミスプロ系のキングカメハメハ。母系にダンチヒを持つ馬。オリオンザジャパンはクロフネ産駒で、同種牡馬は芝中距離の場合、同じノーザンダンサー系のダンチヒ系やニジンスキー系が穴を出すレースは得意とする傾向が。実際、昨年は16番人気のクロフネ産駒マデイラが3着でした。

ただし、七夕賞は血統が向いていても、枠順が不利だと力を発揮しづらくなります。

七夕賞は内枠有利で外枠不利。過去4年の2桁人気で馬券になった4頭はいずれも1〜4枠。逆に7〜8枠は過去4年で1頭も馬券になっておらず、人気で消えるケースも見られます。

そういえば、ヤマニンボワラクテの前々走は七夕賞と同コース。16番の大外枠で3着。1、2、4、5着は全て4番より内の馬でした。ズバ抜けて福島の血統適性が高いからこそ、3着に走れたわけですね。

◆プロフィール 亀谷敬正（かめたに・たかまさ）テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。近著「重賞ビーム2015」(KADOKAWA／エンターブレイン)が好評発売中。