[亀谷敬正の競馬予想ブログ]亀谷敬正「プロフェッショナル血統塾」「アレスバローズの好走必至!」

先日行われたアメリカのベルモントS。ジャスティファイが無敗で優勝して、アメリカの三冠馬に輝きました。父はスキャットダディ。今年のUAEダービーを圧勝したメンデルスゾーンも同馬が父です。

そんな世界的名種牡馬であるスキャットダディは、すでに他界していますが、その父ヨハネスブルグは日本にいます。種付け料は180万円。ディープインパクトの種付け料が4000万円ですから、20分の1の価格。馬券派にはおなじみのダートの名血パイロの200万円に比べてもずいぶんと安い種付け料です。

安値の理由は受胎率が悪いことも原因のようですが、世界的名種牡馬スキャットダディの父にしては、値ごろ感があります。

馬券というゲームは、基本的には「実力のわりに安い（オッズが高い）」要素を積み重ねれば、勝つ確率が上がります。

ヨハネスブルグは、血統的価値に比べると種付け料が低い。それだけ評価が地味なので、産駒の馬券期待値も高くなります。

13年以降、ヨハネスブルグ産駒は、のべ879頭がJRAのダート競走に出走しており（18年6月17日現在）、全ての産駒を買った場合、複勝回収率は102%とプラス収支。

また、当日1、2人気に支持された馬の単勝回収率も111%とプラス収支。ダートだけではなく、芝1200メートルでも単勝合成オッズ回収率は111%とプラス収支です。

ヨハネスブルグの父スキャットダディは、海外の芝ＧⅠ勝ち馬も出してるように、絶対能力が優れている種牡馬。潜在能力が高い産駒を出す確率に比べて過小評価されてしまうからこそ、プラス収支になるのです。

今週末行われるＣＢＣ賞には、ヨハネスブルグ産駒のトウショウピストが出走予定。同馬は母父も芝1200メートルの名血サクラバクシンオーで、世界的名系統と日本の最強スプリント種牡馬の組み合わせ。すでに中京芝1200メートルでも10人気の大穴で勝利しています。

また、CBC賞と中京芝1200メートルは、グレイソヴリン系の血を持つ馬に相性がいい条件です。アレスバローズは、母父がグレイソヴリン系のトニービン。欧州的な末脚が決まる条件を得意とする馬だけに、今回は近走よりも走りやすい条件になります。

◆プロフィール 亀谷敬正（かめたに・たかまさ）テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。コンビニのコピー機でも予想を配信（Eプリント 亀谷で検索）。